釣りカップ

メーカーの大会に参加するのは初めてだ。

記憶にとどめるためにも、詳細に記録しておきたい。

長くなるため、今回は前編と後編に分ける。

 


入間荘で熟睡した我々は午前3時40分、スマホのアラームで起床した。

よく寝たから、体調は万全だ。

レンジでチンして、朝飯のラーメンを食べる。

 

 

 

おお、臨時駐車場に車が集まり始めましたな。

窓の外は、入間港だ。

ゆっくりババして、準備しますか。

 


・・・む。

あまり出ない・・・二度ババの危険をともなうが、初めての大会だ。

気がせくので、この辺で切り上げよう。

だが、こういう中途半端な状態で切り上げる時は、たいていの場合、ババ穴にはガンコなババカスがこびりついているものだ。

これを残しておくと、後でババ穴がかゆくなる。

たまらず、ズボンの上から指でかくのだが、そうするとパンツにババカスが付着してしまう。

そう、シビってしまうのだ。

※注)
ババ穴に接するパンツの生地に、細長くババ跡がついてしまう事を、讃岐ベンで「しびる」と言う。
ウオシュレットがまだ世に誕生していない昭和では、ほとんどの小学生がシビっていたものだ。
紙でふききれていないのが原因である。
シビると、当然そのニオイはパンツからズボンに移ってしまう。
これが大変クサイ。

 


そうならないように、腰をくねらせてウォシュレットの温水をババ穴の外縁部から中心に向かって、円を描くように当てて行く。

これを何度か繰り返し、濡れた部分を紙でふいてやるのだ。


だが、ここで安心してはいけない。

紙をババ穴に当てた瞬間、「きゅっ」とすぼめてしまうと、濡れて柔らかくなった紙を破り、かみ込んでしまうのだ。

風呂でババ穴をこすり洗った際、指がこよりを作ってしまい、「あれ?なんで紙が!」となるのは、コレが原因である。

 

 

話を元に戻そう。


偽チヌ師さんがテントに近い場所に車を移動して、そこで上下のレインスーツを着込み、スパイクブーツをはく。

荷物を少なくしたものの、バッカンが重い。

テント前と車を2回往復して、道具を運ぶ。

 

 

 

まずは受付ですな?

誓約書と検量カードを提出して、ハヤブサのTシャツとキャップをもらう。

今日はこのキャップを被るそうだ。

くじを引いて、番号札をもらう。

 


回りは結構にぎやかだ。

グループで来ている人たちの談笑が絶えない。

だが単独で来ている人も多く、表情は硬く締まっている。

大会にかける人々の真剣さを感じる。

 


時間が来て、ハヤブサ関係者による挨拶が始まる。

その後、ルール説明。

 

・・・え!?

28センチ以上、8尾の合計重量!?

 

こ、これは予想外ですな!

入間でその条件は、磯を選びますぞ!

ダメなとこは、そんな数、絶対出ませんからな。

しかも今日はナギ。

一発場は多いものの、そんな場所ではこのルールはキビシイですな・・・

が、考えてもどうしようもない。

乗ったとこで頑張るしかなかろう。

どんな大会でも、くじ運があると聞きますな。

 

 

 

それぞれ乗る船の前に、番号順で並ぶ。

 

 

 

バッカンを開けて待つよう言われ、係の人が見回る。

どうやら、魚が入ってないか確認しているようだ。

そんな不正をするヤツ、おるんかいな(笑)

・・・おるから、やるんやろうな(^^;

 

 

 

5時半、1便の乗船が開始される。

今回は80人を、4艘の船が2便でさばく。

 

 

 

偽チヌ師さんは1便で出発した。

ええとこ乗れるといいですな!

 

 

 

私は73番。

1便の船が戻って来るまでヒマだ。

港をうろつき、水の澄み具合を見て回る。

 

 

 

む!

何か浮いておる。

 

 

 

むお!


タカノハダイではないか!


これは不吉な!

 

 

 

こういう時は、情報をシェアするのじゃ!

 

 

 

うふっ!

縁起悪いやろ~(笑)

おお!

さっそく偽チヌ師さんが呪われましたな!

昨夜乗りたくないと言ってた、赤島ですか!(笑)


1人、ニヤニヤしてると1番船が帰って来た。

 

 

 

順番に乗り込み、荷物を船に並べる。

さあ! どこに乗るんかのう!

 

 

 

加賀根、畳根、追手を通り過ぎる。

う~ん、数釣り場をスルーか・・・

 

 

 

船はシブト方面へ向かう。

左前方に赤島が見えるが、あそこに偽チヌ師さんが乗ったんですな。

ナンマンダブ~

 

「は~い! 71番から74番までの人、準備して下さ~い!」


お! 呼ばれましたな!


「4名、高島で~す!」

 

高島ぁ!


乗りたくない磯のワン・ツーか!

 

 

 

入間の端っこに位置する、不人気磯である。

私は乗った事はないが、偽チヌ師さんが、もう乗りたくないと言ってたとこだ。

 

 

 

湾奥の地方で、サバ根に乗った事はあるが、そんなに数の出るところではない。(ワシのウデでは)

このグーグルの衛星写真では良さそうに見えるが、これは波っ気のある時の姿。

今日はナギで、時おり、ぱちゃっという音がするのみ。

 


・・・よ~し、ここでなんとか釣り上げてみせようではないか!


あらゆるテクを使って、仕留めるのだ!(実はたいしたテクがない)

 


他の3人もここには乗った事がないと言う。

まずは見て回って、釣り座を決めるんですな?

4人でうろうろし、4か所の釣り座を選定する。


若い番号から選ぶルールとなっており、途中で場所交代の際、逆の順番で釣り座を選ぶ。

 

 

 

71番は先端、72番がチャカ場に入った。

根元の方は浅く、湖面のような静けさの中、砂の底が見えておる。

波っ気のある時なら、74番の場所も狙いどころがありそうだが・・・対面のサバ根にも人が乗っている。

足場が高いが、潮上の73番を選んだ。

今日はならいの風予報だが、巻いているのだろうか、向かい風である。

当て潮、向かい風の悪条件だが、ここでやるしかあるまい。

 

 

 

各人、釣り座で準備をして、午前7時、釣りを開始した。

 

 

 

鬼掛の針は持ってなかったので、急遽そろえた。

初めての針だが、重さでローテーションを組もう。

 

 

 

さて、釣り開始じゃ!

 

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